先週の土曜日に、めずらしい人から電話があった。ソープのオーナーをしている呉氏はバリバリの経営者である。
呉「もしもし、クロサワさんですか?」
クロサワ「はい、そうですけど・・・?」
呉「あ~、よかった。電話つながって、呉です。!」
クロサワ「あっ!、どうも~、お久しぶりです。」
呉「ほんとよかった。!!!」
クロサワは、携帯電話が出た当時から使っているが、自分専用の携帯(当時は、ショルダーホン101型:肩に掛けて持ち歩く)になってからは、番号がかわっていない。ちなみに、昔は携帯番号は短かった。しかも発信エリアによって、番号の頭に、030か、040をつけるというものだった。
呉「ちょっと、頼みがあるんだけど」
クロサワ「はい。なんでしょうか?」
呉「ミステリーショッパーって、知ってる?」
クロサワ「はぁ? ミステリィ?」
呉「そうそう。覆面調査の事なんだけど、うちの店をお願いしたいんだよ・・。」
ミステリーショッパーとは、覆面調査の事らしい(自宅で調べてみた。)
呉氏の経営するソープに、クロサワが客として行き、そのサービス全般について忌憚のないレポートを欲しいという。
それを基に、CS向上(顧客の満足度を上げる)により、店の価値を高めたいという。
呉氏の熱いビジネス理論は、1時間近く続いた。
呉「どう?」
クロサワ「レポートは、どんな感じで?」
呉「最終的には、具体的な改善案も入れたドキュメントで欲しいんだ。」
クロサワ「わかりました」
呉「これを頼めるのは、クロサワさんしかいないと思ったよ。」
クロサワ「いつ頃までですか?」
呉「7月中に・・・」
呉「とりあえず、経費として100万円を振り込むから」
呉「お礼は後で相談させて・・・」
呉「振込先をメールで教えてくれる?」
呉「また来週、電話する。」
有無を言わせぬスピード。できる経営者は違うと思った。