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もっと、逢いたい。

    昨日のつづき

    始発で海に行く途中、携帯の電池もなくなったので、今日まで音信不通にして千穂と過ごしていた。

    本当は、7日に帰る予定だった。

    二人は、海辺を散歩しては求め合い、ちょっとコンビへ買い物でも手を離さずに、そして食事をする間も惜しんではつながり合っていた。

    千穂は、今付き合っている彼氏と来年に向けて結婚を進めなければならないと言う。

    帰りの時間が近づくにつれて、千穂は次第に無口になって言った。
    予定通りに帰らない千穂の安否を心配した彼氏からのメール着信音だけが何度も響く。

    彼女の幸せのために、お別れする時期が来たことをクロサワは感じた。
    そして、千穂の乗った新幹線を見送ると、携帯から彼女のアドレスを消した・・・

    1ケ目のブログを書いている時に、携帯メールが来た。
    千穂と一緒にいる時に近くの公園で「七夕」をやっていてお互いに願いを書いて、くくりつけていた。
    その写真を送ってきた。

    短冊の願い事には、「今年のクリスマスはまた一緒に過ごせます様に」と書いたという。

    返信したかったが・・・、やめた。

    クロサワの願いは「千穂が幸せになります様に」と書いたからだら。