7月6日(水)午後 渋谷駅 千穂とは1年ぶりに会った。 2年前に大学を卒業した千穂は、両親の都合で田舎に戻されたため、東京に出てくるのは久しぶりだった。
駅で会うなり、胸に飛びついてきた。
クロサワ「どうしたのよ?」
千穂「だって、すごく会いたかった」
千穂はクロサワの好きな香水をつけていた。昔と同じ匂いに想い出が蘇ってくる。
クロサワ「お茶でも飲もうか?」
千穂「すぐに抱いて・・・。」
突然の言葉にビックリしたクロサワであったが、千穂も自分の言葉に恥ずかしさが先立ったのか、胸から抜け出ると出口方面へと歩き出した。
ホテルに入ると、千穂の精一杯の言葉に応える様に、キツク抱きしめ、求められる様に求めた。
千穂の好きな所、千穂が感じる所、千穂が恥ずかしがる所を苛めた。何度かの絶頂を迎えた千穂は、「少し休憩させて」と言った。
腕枕をしながら聞いた。
クロサワ「会うなり、ホテルに行きたいって、いいね。」
千穂「だって、去年は一回しか、抱いてもらえなかったから。」
クロサワ「そっかー。でも、今日はまだ1回も出してないよ俺。」
千穂「そうだよね~、私ばっかり、、、中で出してもいいよ。」
クロサワ「ははは。それはだめだよ。」
千穂「できちゃってもいいよ」
クロサワ「・・・」
千穂「・・・」
千穂「海がみたいなぁ。」
クロサワ「よし!」
時計を見ると、午前4時を過ぎた所だった。
クロサワ「5時の始発で行こう。!」
千穂「でも・・・」
クロサワ「?」
千穂「もっと、抱かれていたい。」
クロサワ「それなら、海の見えるホテルに行こうか?」
千穂「うん。連れてって」