どう見ても、間違いないので、ナナコを病院へ連れて行った。
知り合いの泌尿器科という選択もあったが、彼もエロいので見ず知らずの病院にした。
待合室で、ナナコは手をつないできた。
きっと不安でしょうがないのだろう・・・
クロサワもその気持ちがわかるので、手をニギリ返した。
クロサワも産婦人科には来たくない。
それは20代の時、相手の女の子(16歳の高校一年生)と、二人で一緒に産婦人科にいかなければならない理由があったからで、それから今日まで事ある度に思い出している。
もう少し気持ちの整理がついてから、懺悔ブログを書きたい。
診察が終わり、全額自己負担を払うと外へ出た。
沈黙のまま歩いていると、カラオケの看板が目に入った。
クロサワ「ちょっと、寄って行くか?」
ナナコ「えっ、直ってないのに、いいの?」
ナナコは、彼氏とカラオケボックスに行くと、「お前は、俺のマイクをしゃぶれ・・」となるので、カラオケ=セックスと連想してしまうらしい。
ナナコの話しを聞いていると、「本当か?」と思う話があまりにも多い。どんな男なのか見てみたい気がする。
クロサワ「ナナコは、面接の時にカラオケ好きだって、言ってたでしょ。気晴らしに好きなだけ歌っていいよ。俺は聞いているから。」
ナナコ「本当!。嬉しいよぉ~。」
死ぬほど、歌い続けたナナコ。
クロサワは、またまた仕事を休んだ。