特技:フェラと履歴書に書いた千鶴子は、無口な女だった。
地方のピンサロで働いていて、フェラの才能がある事に気づき
AV出演で稼ぎたいとの事だった。
ただ、ビジュアル的にぱっとしない感じだったが、「どんな男も
数分で出しちゃいます。」という一言が気になり、企画ものに
出てもらうことにした。
撮影でさっそくフェラをしてもらうが、男優もいつも通りの雰囲気
であリ、特段すごいという感じもない。
緊張しているのか、それともプロには通じないのか、見分けが
つかない状態だった。
休憩後、2カラミ目もなんの変化なく撮影は終わってしまった。
クロサワ「カット!。はーい、皆んな、お疲れ~」
スタッフは撤収の準備を始める。
その時、フェラ王女が寄ってきた。
「私の、本当のフェラを味わってもらえませんか?」
クロサワ「は?。本当のフェラ?」
ピンサロでは、大回転のトップバッターとして活躍していたらしい。
1日に相当な本数を咥える女の子は、顎に痛みを訴える子が多く
その助けとして、一番に相手をして「あっという間」に抜いて、後の
子の負担を軽くしていたというのだ。
横で聞いていた男優が、「ぜひ、お願いしたい」という。
さすがに、3回出しているし難しいのではないかと思った。
しかし彼女はスタッフ全員順番にどうぞという。
クロサワは、この後に編集もあるからと断ったが、彼女のプライド
がそれを許さないらしい。
そして、40分間で男優・カメラマン・クロサワの3人を射精させられ
なかったら、今日のギャラは、いらないと言う。
ただ、「ベッドの上で大の字になり、手を出さない」という事と
精神集中をさせるために電気は真っ暗という条件が出された。
男優は笑いながら「まず無理だよ」と言い、女優さんのギャラ
3分の1くださいねと勝手な約束をしている。
男優「俺、一人で十分ですよ。」
男優「で、もし、40分過ぎても出なかったら、ハメて出すよ。」
カメラ「なんか、すごい話ですね。この話を撮った方がいいんじゃ
ないすか?」
もう一度止める用に説得したが、どうやらフェラクィーンの名に
かけてリベンジしたいらしい。
男優は早々とベッドに大の字になり目を閉じている。
クロサワとカメラマンは、機材を車に積んでから、ホテル2Fのレ
ストランで食事をしながら待つことにした。
つづく