男 この地方に、古くから伝わるお守りだ。持ってろ。どうしようもなく辛い時、願いがかなうという。ま、もっとも、一年に一回以上の欲張りは、無理だと言われているけどな。
女 なんで、私にですか?
男 うん。柔道部、解散や。
女 え?
男 部員が一人しかおらんクラブに、予算なんか出るわけない。
女 そんな。
男 毎日毎日、女生徒と二人っきりでマンツーマン。それにな、職員室に、僕のことを悪く言っている輩も居る。君にも、迷惑かけるさかいな。
男 はあ。それじゃああまりにもおかんがかわいそうじゃないかよ。
女 うわあ、やだ、やだやだやだよう。おもちゃ買って~。おもちゃ買ってよう。
女 先生。
男 な、なんや。
女 私が今まで、どうして先生に付いて来たか分かります?
男 大学で心理学、学ばなかったからな。
男 あちゃー。う。
女「お兄さん。こんなところでのぞきとはいい根性してんじゃんよ。ああん? 何人の顔じろじろ見てんだよ。うちのかわいいかわいいいとこのユリッぺの柔道着見て、よからぬことをたくらんでた。図星だろ。」
男 おばさん!
女 おばさんだ? この野郎。
男 あああ、これしかないんですけど、これでどうです。
女 ああん? 何だこの偽札。
男 あ、あ、違います、これあと30年経ったら、きっと役に立ちますよ。
女 ああ? 金がないんなら、こっちをいただこうかな。
男 こ、怖い。
女 何が怖いんだ?
男 顔も怖いけど、ヘアスタイルも怖い。
女 ああ。これ。安心しな、かつらだよ。
男 ええ?
女 どうだい、かっこいいだろう。
男 ええ、これ、余計に怖い、余計に怖いな。
女 うそだよ。かつらだよ。どうだい? これで怖くないだろう?
男 ん、ん、ん、ん、ん。
女 立派なもの持ってるじゃない。
男 あ。あ。恥ずかしい。
女 ここは恥ずかしがってないぜ。
男 ああ、ああ、ああ。
女 本当はどうしてほしいんだい?
男 ああ、ああ。
女 言ってごらん。
男 ええ、じゃあ直に。
女 直に?
男 舐めて下さい。
女 うん。うん。
男 ああ、ああ。
女 あんたのちんちんおいしいよ。気持ちいいかい?
男 ああ、ああ。
女 舐めたいと思わない?
男 舐めたいです。うわ、すごい。はあ。はあ。うん。
女 あん、あん、あん。あ、あ、あ。
男 あ、あ、あ。
女 気持ちいいよ。あん、あん、うん、うん、うん。ああ、ああ、すごい気持ちいいよ。ああ。うん、ああ。ああ、すごいうまいよ。ああ。
男 こうですか。
女 うん、ああ、そんなにせめたらいっちゃうじゃないか。
男 こうですか。
女 う、う、う、う。
男 こうですか。
女 ああだめ、いく、いく、いく、いく、あああ、いく、ああ、ああ、ああ、ああ、ああ。うん、あ、あ、あ、あ、あ、ああ。あ、ん、あ、あ、あ、あ、すごい、すごい、あ、あ、あ、あ、ああ。あ、あ、あ、あ。すごい、すごい、ああ、気持ちいい、気持ちいい、ああ、気持ちいい。
男 こうですか。
女 もっと、もっと強く。ああ、気持ちいい。ああ、ああ、ああ、ああ。ああ。まだいってないの。あ、あ、あ、あ、あ、やめて、ああ、ああ、いい、いい、ああいきそう、ああ、ああ、ああ。
男 いっちゃう。いっちゃう。
女 顔に出して、顔に出して。ああ、気持ちいい。
男 ああいっちゃう、いっちゃういっちゃう。いっぱい出しちゃった。
女 はあ、はあ、はあ。
女 ユリッぺのことがほんとに好きなら、アタックしてみな。あの子、お人よしだからさ。ちょっと優しくしたら、なびいてくれる可能性大だぜ。はははははは。
男 ああ、できたら、そうしたいさ。
男 やあ。
女 よく、会いますね。
男 彼は?
女 ヒラモトくん? 忙しいみたい。毎日学習塾だって。さみしい目をしてる。どうしてですか?
男 分かるの? 目を見ただけで。人の心配なんかすることないさ。君なんて、僕よりうんとつらいじゃないか。オレ、君をずっと守ってあげたいんだよ。
女 優しい人なんですね。ありがとう。
男 でも。
女 名前、教えて。
男 もう、遠くへ行かなくちゃいけないから。
女 ユリって言うの、私。あなたは?
男 マサル。
女 マサルさん、か。あのね、願い事が一つだけかなうんですって。あたし、何があっても明日からがんばる。あなたもね。人が勾玉にお願いするところを、見てはいけません。
男「一生、僕が守ってあげるからね。お母さん。」
女 マー坊!
男 うわ、痛い痛い。
女 あんた、人の大事箱開けて何しとんの。ほんっと、しょうがない、もう。こんなにしてもうて。
男 夢だったのか。
女 ちょっと。あんた、こんな古臭い服、どこで買うたん? お母ちゃんジャスコでこんな服買うたかなぁ。
男 ん? あれ?
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