女「おはようございます。」
全員「おはようございます。よろしくお願いします。」
女「よろしくお願いします。」
男「どうも、●●●です。」
女「どうもはじめまして、ミナミです。」
男「監督さん。」
男「メイクしてる?」
女「いえ、すっぴんです。」
男「あ、ほんと。」
女「はい。」
男「じゃあメイクしてきてください、下で。」
女「え、今日は面接じゃないんですか?」
男「面接だけど、試し撮りも兼ねて。」
男「あ、試し撮りだから今日。」
男「今日あなたのために用意したスタジオですから。」
男「だからそんな絡みとかもないから、大丈夫。」
男「じゃ、メイク。」
男「はい。メイクしよう。」
男「下で。」
男「はい。」
女「や。ちょっと。」
女「面接してくれる方いましたよね? 優しいですかね?」
男「やらしいんじゃないの。」
女「あははは。やらしい。やらしい。これってカメラ回してるんですか?」
男「ん? 回してないよ。」
男「いいねその髪型ね。」
女「これ? こんなぼわぼわの?」
男「いっつもどうしてる?」
女「いつもは、もうちょっと長かったんで、こう流して、おろして。」
男「切ったの最近?」
男「そうなんですよ、昨日ね。」
男「変ですか?」
女「変ですね。マイクとか、ビデオとか。」
男「これ使えたら使っちゃうの。」
女「ああ。」
男「だから大丈夫、都合の悪いところは、ね。切るから。いつもそういう格好ですか?」
女「いつも、こんなかんじです。ラフな。」
男「それ脱ぎません?」
女「はい。ふふふ。」
男「ははは、何がはいだ。」
女「セーター。」
男「うん、それだけでいい。分かんないもん、線が。いっつもそういう格好してんの?」
女「いつもじゃないです。今日は。」
男「え?」
女「今日は面接だから。」
男「ああ、脱いでもいいような格好してきた。ちゃんと分かってるじゃん。」
女「あはは、そんなことないですよ。」
男「上脱ぎません?」
女「上は。」
男「今かわりの衣装持ってきますから。それまで。写真て●●●。」
女「写真てあの、あの、マネージャーさんと一緒に宣材写真撮りに行ったの。」
男「試し撮りしかしてないの?」
女「試し撮りだけです。」
男「まだ何、ちゃんと、グラビアとかないんだ。」
女「やってないです。」
男「あ、ほんと。じゃ、こんだけ人前で脱ぐの初めて?」
女「はい。どうしよう、うふふふふ。」
男「嫌なの?」
女「え? でも今日は面接でしょう?」
男「面接ですよ。おっぱい、おっぱい面接するの。」
女「あー、おっぱいか。そんなじーっと見られたら。」
男「え、今日どんな下着履いてる?」
女「今日は黒。」
男「ああ。見して。」
女「え。これも面接ですか?」
男「面接です。」
女「じゃあはい。スパッツ。」
男「そうじゃなくて。オレそういうの嫌いだから。スパッツってすぱっと脱ぐんでしょ?」
女「ああ~。ええ~、でもこれ絶対に。他は、ないですよね。ここ、面接だけですよね?」
男「なんか深読みしてますね。」
女「うふふ。」
男「はははは。」
女「いや、でも監督さんを信じて。えへへへへ。」
男「僕を信じてもしょうがないんですけど。マネージャーさんを信じなさい。」
女「あはは。マネージャー。」
男「すごい。ちゃんとそうやってポーズ取るんだ。」
女「うふふ。」
男「そのままずーっとおろしちゃいましょうかね。」
女「ああん。脱ぐんですか?」
男「脱いでるじゃないですか。」
女「あああ。いや、おろしてくださいって。●●●。」
男「面接続けましょうか。どうぞ。」
女「この格好で。まだですか、衣装。」
男「衣装? まだですか。まだですって。」
女「ふふ。」
男「ビデオにどうして出ようと思ったんですか。」
女「若いうちにきれいな裸で。うふふ。」
男「でしょう? じゃあいいじゃん。初めてですか、面接。」
女「はい。」
男「他、行ってないの?」
女「行ってないです。」
男「ああ。ほんと。他でもこうですよ、きっと。ふふ。」
女「そうなんですか?」
男「そうですよ、きっと。」
女「恥ずかしがってたらいけないんですか?」
男「いけないんです。うん。だからそうやってね、隠すのやめましょう。」
女「はい。衣装は。うふふ。」
男「分かった。持ってきたげてください。黒いこうか。はい。」
女「これですか?」
男「裸のほうがいい?」
女「いやあ。やです。はい。」
男「下はあるの? 下これ黒でいいの?」
女「はい。」
男「これだって。かわいいじゃん。」
女「ふふ。これ下着なんですか?」
男「下着なんです。持ってません、そういうの。」
女「後ろひもですよ。」
男「ひもですね。」
女「いやあ。どうしよう。」
男「いいですよ下着。」
女「もうすごい恥ずかしい。」
男「うそお。かわいいじゃん。」
女「なんかこう、フリルとか。こんなちっちゃいパンツ履いたことない。」
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